いろいろな活動福祉について住居改善の実例

T邸 〜奥さんのお母さんのための住居改善〜

<改修前の状況>
Tさんの家は、1階にリビングダイニングキッチンと洋室、納戸として利用されている和室、
2階にご家族の個室と水廻りがあります
お母さんは、今までは2階の部屋で生活されていましたが、
骨粗しょう症のため円背が進み、歩行が大変になってきました(自立歩行は可能)
水廻りまでの数メートルが遠く感じられるようになり、夜はポータブルトイレを使用されていました
食事のために1階に下りるのも大変で、自室で食事することが多くなってきました

そのような状況を心配されたご家族は、1階の、ご主人の大切な趣味室(音楽室)を
お母さんの部屋に改修することにされたのです

<改修のポイント>
・洋室と物入れを改修し、トイレと洗面とシャワー室を設け、ベッドからすぐ移動できるようにする
・リビングまでの動線部分に手すりを設け、移動を少しでも容易にする
・2階の浴室をユニットバスに替えて単純段差とし、浴槽のまたぎも小さくすることによって
 階段の上り下りに家族の付き添いがあれば、浴槽につかっての入浴も可能とする

<改修後>
飲み物用の冷蔵庫をお母さんの部屋に置いておられます
ご家族が毎日、お母さんと会話ができるように、とのことだそうです
お孫さんも含め、とにかく仲の良いご家族なので
少しでもみんなが一緒にいる時間が増えればと、願っています

 (住居改善事例として紹介させていただくことをご了承いただき、ありがとうございました)

今まで過ごしていた部屋
改修前の趣味室

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日常生活の状況確認
事前に、実際に歩いたり手すりを持ってもらったり、動作の確認をして、
一般的な高さよりかなり低い位置に手すりを取り付けることにした

改修後の部屋
トイレと洗面・シャワーユニット
玄関ホールの手すり

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改修前の浴室
改修後の浴室
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